子育てとか、30代のその辺の生活

30になりました。子供が2018年3月に生まれました。無職になりました。

読書

少し時間が出来たので、久しぶりに小説なんぞを読んでみた。

 

ひとつは「夜のピクニック」。

青春小説。なんだか感情移入はあまりできなかった。感受性が鈍ったといえばいいのか。久しぶりの小説でこれは難しかったかな。いまいち登場人物の感覚にうまく共感できなかった。

同じクラスの主人公同士で抱えたとてもプライベートな秘密を軸に、大切な友人との残りの高校生活を振り返るストーリー。周りの人間が、どれだけ自分のことを考えてくれているのかってのは、なかなかわからないし、変に大人にならずに青臭く生きてみるのも、その歳にしかできないことだし、いいよねと思いました。以上。

あ、追記として、毒され気味なのかもしれないけど、女性の書く男の友情ってやっぱり、なんか独特だなと思った。簡単に言えば腐女子くさいというか。やーなんかちがうよなと。つうかあすぎる、というか、言葉はいらねーよみたいな関係を描きがちかなと。後、汗臭くないというか、イカ臭くないんだよね。きれいすぎる。

 

・「悪童日記

なんかおもしろいと聞いたので、衝動買い。イメージしてたのは、第二次世界大戦時のハンガリーの歴史的背景を元に翻弄される子供を描くことで、時代の悲惨さを書きました、みたいなもんかなと思ったけど、そうでもなかった。たしかにハンガリーの歴史を下地に第二次大戦時のユダヤ人のジェノサイドとか重いテーマをぶっこんでたり、歴史に翻弄されている人々を描いてはいるけど、それを大テーマに据えてるかといえばそうでもないかなと。戦争がどうのってよりも、混沌した状態の中での人間の残酷さみたいなものが描かれていて、おもしろかった。登場人物も魅力的。文体も淡々としていて、ストーリーがテンポよく進み、おもしろかった。(大分前に読んだので記憶があいまいだけど)コインロッカーベイビーズを少し思い出した。